2006年度版C型慢性肝炎治療ガイドライン
厚生労働省治療標準化研究班から
「2006年度版C型慢性肝炎の治療ガイドライン」が公表されました。
まとめの表と補足を記させていただきます。ご参考になさってください。
1.初回治療
ジェノタイプ1 | ジェノタイプ2 | |
---|---|---|
高ウイルス量 1Meq/mL以上 100KIU/mL以上 300fmol/L以上 |
ペグイントロン+レベトール 併用療法(48週間) |
ペグイントロン+レベトール 併用療法(24週間) |
低ウイルス量 1Meq/mL 未満 100KI/mL未満 300fmol/L未満 |
IFN単独療法(24週間) ペガシス単独療法 |
IFN単独療法(8-24週間) ペガシス単独療法 |
2.再治療
ジェノタイプ1 | ジェノタイプ2 | |
---|---|---|
高ウイルス量 1Meq/mL以上 100KIU/mL以上 300fmol/L以上 |
ペグイントロン+レベトール 併用療法(48週間) |
ペグイントロン+レベトール 併用療法(24週間) |
低ウイルス量 1Meq/mL 未満 100KI/mL未満 300fmol/L未満 |
ペグイントロン+レベトール 併用療法(24週間) |
ペグイントロン+レベトール 併用療法(24週間) |
3.ガイドラインの補足
- 初回治療の高ウイルス量症例、再治療例の治癒目的の治療は、インターフェロンとリバビリンの併用療法が治療の基本である。
- 初回治療例でジェノタイプ1b、HCV量が中等度(100-500KIU/mL、300-2400fmol/L)症例、ジェノタイプ2の高ウイルス量症例はペグインターフェロン2a(ペガシス)(48週間)も考慮する。
- 初回治療例でペグインターフェロン2b(ペグイントロン)+リバビリン(レベトール)非適応症例の治癒目的の治療は、ジェノタイプ1でインターフェロン長期(2年間)、ジェノタイプ2でインターフェロン(24-48週間)とする。
- 再治療症例でペグインターフェロン2b(ペグイントロン)+リバビリン(レベトール)非適応症例はペグインターフェロン2a(ペガシス)(48週間)またはインターフェロン長期(2年間)とする。
- インターフェロン治療中にHCV RNAの陰性化が得られない症例では、 肝機能正常化または発がん予防を目指した治療も検討する。