2006年血清ALT正常C型肝炎症例に対する抗ウイルス治療ガイドライン
血清ALT正常C型肝炎症例に対する抗ウイルス治療ガイドライン
が厚生労働省治療標準化研究班から発表されましたので、ご紹介いたします。
血小板15万以上 | 血小板15万未満 | |
---|---|---|
血清ALT値 30IU/L以下 |
2-4ヶ月毎に血ALT値の測定。ALT値の異常値を呈した時点で完治の可能性・発癌リスクを評価し、抗ウイルス療法を考慮。 |
線維化進展例がかなり存在することから、可能なら肝生検を施行し、F2A2以上は抗ウイルス療法を考慮。 肝生検未施行例は、2-4ヶ月毎に血清ALT値を測定し、異 常値を呈した時点で抗ウイルス療法を考慮。 |
h血清ALT値 31~40IU/L |
65歳以下は抗ウイルス療法の適応 | 慢性肝炎治療に順ずる。 |
遺伝子型、ウイルス型、年齢などを考慮し、通常のC型慢性肝炎治療に準じて、治療法を選択する。
また、ウイルス排除の可能性が高く、副作用の素因が軽度な場合には、通常の慢性肝炎と同様の基準で投与する。