肝硬変ガイドライン補足 2009
- C型代償性肝硬変に対するIFNの投与法は、初回投与量600万国際単位をできる限り連日投与(2-8週間)し、その後慢性肝炎同様48週以上長期投与が望ましい。
- C型代償性肝硬変に対するIFNの投与で、12週以上経過してもHCV RNAが陰性化しない症例は発癌予防を目指した300万国際単位による長期投与を行うべきである。
- 血小板値が5万以下のC型肝硬変ではIFNの治療効果を十分検討の上、脾摘手術あるいは脾動脈塞栓術を試行後IFN治療を行う方が望ましい。
- 発癌予防をめざす場合にはAST・ALT値、AFP値の改善を目指し、IFNのみではなく肝庇護剤(SNMC・UDCA)、瀉血療法、分岐鎖アミノ酸製剤を単独あるいは組み合わせて治療する。