自己免疫性肝炎の症状
自己免疫性肝炎では、肝炎の症状が軽い場合には、何も症状がでない場合も多くあります。
しかし、肝炎の程度が強い場合には、全身倦怠感(全身のだるさ)、食欲不振、発熱、関節痛などの症状が出てきますが、風邪の症状にも似ているので、血液検査を受けていただかないと、わからなくて、見落としてしまう場合もあります。
肝炎の程度がさらに強い場合や、治療を受けずに放っておき、病状が更に悪化したり、進行した場合には、体が黄色くなって、黄疸という状態になってしまったり、おなかに水が溜まったり(腹水と言います)することが、あります。
自己免疫性肝炎が肝硬変にまで進行した場合には、食道の血管が腫れ、食道静脈瘤と呼ばれる状態となります。ひどくなると、この腫れた血管が破れて出血し、血を吐いたり、便が炭のように、黒くなったりしますんで、治療を受けていただく必要があります。